講談社のWEBサイト『コクリコ』で3月1日から連載がはじまったYA小説『化け之島初恋さがし三つ巴』について作者の石川宏千花さんにうかがいます。
日本YA作家クラブ 会員インタビュー 第6弾は、会員さんへのアンケートとメールのやりとりをもとに、世話人の梨屋アリエが報告します。最新のYA作品や、みんなが知っているYA作品、YA層に読んで欲しい作品、その他、会員さんの情報としてYA作品以外の本の情報も、発信していきます。掲載順は、会員さんのお仕事のご都合に合わせて、決めていきます。更新は不定期になります。どうぞよろしくお願いします~。
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石川宏千花さんにインタビュー
石川宏千花さんは『ユリエルとグレン』が講談社児童文学新人賞の佳作となってデビューし、その後同作は日本児童文学者協会新人賞も受賞。『拝啓パンクスノットデッドさま』(くもん出版)では第61回日本児童文学者協会賞受賞しました。エンターテイメントのシリーズをたくさん出版されている人気のYA作家さんです。
『化け之島初恋さがし三つ巴』を、一言で言うと?
(石川さん)タイトルにほぼほぼすべての要素が入っているのですが、短く紹介すると、離島にやってきた女子高生とそこで暮らす人々の謎、みたいなお話です。そこに初恋と妖怪が同分量でからんでくる……という、本当にタイトルそのままのお話になっています。
わたしの既刊の中では、YA! エンターテインメントから刊行させていただいている『お面屋たまよし』や『死神うどんカフェ1号店』がお好きだという方に、より楽しんでいただけそうなお話かな、と思っています。
(梨屋)おおよその対象年齢はどのあたりを想定していますか?
(石川さん)エンターテインメント系のYAになるので、小学校高学年から中高生、そして、『コクリコ』読者の大人の方まで、幅広く読んでいただけると思います。無料で閲覧していただけるサイトなので、おこづかいが減ってしまう心配もありません。
執筆のきっかけは?
(梨屋)和風エンターテイメント作品で、うどん、お面と来ていますが、今回は……。
(石川さん)作中で、信楽焼のたぬきがしゃべったりしっとりしたりしているのですが、その部分を書いているときがとても楽しく、外出先で蕎麦屋の前なんかに立っているのを見かけると、ついつい写真を撮ってしまいます。
(梨屋)今回の作品は、たぬきのほかにどんな人物が登場するのでしょうか
(石川さん)天狗の出てくるお話をよく書いています。今回も、出てきます。ことさら思い入れはないつもりだったのですが、気がつくとよく書いているので、実は思い入れがあるのかもしれません。
(梨屋)タイトルが面白くて、どんな話なんだろうって興味がわきます。イラストはシリアスっぽいのですね。
(石川さん) タイトルバナーのイラストおよび挿画は、漫画家の脇田茜さんにご担当していただいています。脇田さんのことは、講談社の『コミックDAYS』で公開されていた『とんだあの子』で知ったのですが、この作品がもう素晴らしくて! いつか挿画をご依頼できたらなあ、と思っていたのですが、念願かなって今回、ご担当していただけることになりました。
(梨屋)作者の大好きな画家さんと共演なのですね。読者さんも二倍楽しめそうです。
『コクリコ』での連載はどんなペースでどのくらい続く予定ですか?
(石川さん)月に2回、1日と15日が更新日になります。連載期間は半年ちょっとくらいになるかと思います。
『化け之島初恋さがし三つ巴』 『コクリコ』の連載ページ
PR動画
(石川さん) 『化け之島初恋さがし三つ巴』のスタートに合わせて、同じ『コクリコ』内でもうひとつ、短期集中連載もやらせていただくことになりました。こちらはなんと、恐れ多くも文章講座的なものになります。YA作家にご興味のある方、なりたい方に向けて、わたしなりにお話しできることを5つに分けてお伝えしていきます。
『YA作家になりたい人のための文章講座』
#1「十四歳のための小説を書く方法」作家が語る舞台裏とその秘訣
石川宏千花さんProfile
東京都在住。
YA・児童文学作家
ブログ :『ヒロチカーノ日記 http://hirochika-no.seesaa.ne
Twitter:@hirochica_no
執筆以外の最近の活動や関心ごとを一言おねがいします。
(石川さん)外食がしにくくなってから、タイ料理を作るのにハマりました。あと、やたらホラーっぽい映画ばかり観ています。以前にも増して在宅時間が長くなったことで、刺激に飢えているのかもしれません。
(梨屋)家で作れるタイ料理で、石川さんのおすすめはなんですか? パクチーとか、お好きですか?
(石川さん)鳥のひき肉を使ったサラダ〈ラープガイ〉をよく作ります。あとは、〈レッドカレー〉も。パクチー
は大好きです!
(梨屋)よく見る「ホラーっぽい映画」は、日本の作品ですか? 実写ですか? こ、怖くないですか? 一人でごらんになるのでしょうか?
(石川さん)ほとんど海外作品です。『シャイニング』のような金字塔的な作品を繰り返し観るのも好きですし、
「そんな設定もあり?」というような最新の作品を観るのも好きです。怖がりつつも、ほぼひとりで観ます!
その他の近刊
2022年1月 アンソロジー『いつも勇気があってオシャレな女の子 (女の子たちのぼうけん 1)』 (岩崎書店)
2020年11月『見た目レンタルショップ 化けの皮』 (小学館)
『メイド イン 十四歳』(講談社)
石川宏千花さん ご協力ありがとうございました。
日本YA作家クラブでは年に二回、図書館や学校図書館、読書推進活動をしている団体様向けに、ニューズレターを発行しています。
石川さんには、「日本YA作家クラブ ニューズレター 第5号」の「作家・翻訳家のお気に入り調査隊」コーナーに、ご登場いただきました。
ニューズレターについての情報は、公式サイトを御覧ください。下の図からリンクしています。
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