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インタビュー 児童文学作家の宮下恵茉さん ポプラキミノベル「まもってあげたい!」シリーズの気になる第3巻は6月ごろ発売予定です

ポプラキミノベルから2021年にスタートした「まもってあげたい!」シリーズについて作者の宮下恵茉さんにうかがいます。


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日本YA作家クラブ 会員インタビュー 第6弾は、会員さんへのアンケートとメールのやりとりをもとに、世話人の梨屋アリエが報告します。最新のYA作品や、みんなが知っているYA作品、YA層に読んで欲しい作品、その他、会員さんの情報としてYA作品以外の本の情報も、発信していきます。掲載順は、会員さんのお仕事のご都合に合わせて、決めていきます。更新は不定期になります。どうぞよろしくお願いします~。
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宮下恵茉さんにインタビュー

  

 宮下恵茉さんは『ジジ きみと歩いた』で、小川未明文学賞大賞、児童文芸新人賞を受賞。YA作品『ガール! ガール! ガールズ! 』『あの日、ブルームーンに。』『スマイル・ムーンの夜に』の作家さんとして覚えている方がいれば、「龍神王子!」シリーズ、「学園ファイブスターズ」シリーズ、「キミと、いつか。」シリーズでおなじみの児童文庫の作家さんというイメージのかたが多いかもしれません。でも、「たまごの魔法屋トワ」シリーズなどの小学生低学年から読めるとってもかわいくてキラキラした作品も大人気です。


「まもってあげたい!」シリーズを、一言で言うと?

(宮下さん)伝説の鬼と現代の少女のファンタジックラブストーリーです。


(梨屋)ポプラキミノベルという新しいレーベルから出されていますが、この本のおおよその対象年齢はどのくらいですか。


(宮下さん)小学校中学年からと書いてありますが、興味があれば何歳からでも読んでほしいです。


執筆のきっかけは?


(宮下さん)わたしの生まれ育った大阪府茨木市には『茨木童子』という鬼の伝説があります。小さい頃から通っていた図書館のそばに『茨木童子』の石碑があり、そこに彫られていた鬼の伝説があまりに不憫でいつかその鬼が報われるようなお話が書きたいなと思ったことがきっかけです。


(梨屋)子どものころに見ていた石碑からお話が生まれるなんて、素敵ですね。近所の方がこれを知ったら、石碑の前を通る子たちに「この石碑がきっかけで書かれた面白い本があってね~」って、教えたくなりますよ。(笑)

 今回のタイトル名は、どのようにつけたのでしょうか?


(宮下さん)こどもの頃流行っていた松任谷由実さんの『まもってあげたい』の歌詞がすごく好きで、なおかつ物語の内容ともリンクしているため、このタイトルにしました。ただ、タイトルをつけるのは毎回苦手でいつも担当編集者さんに助けてもらっています。


登場人物について


(宮下さん)ヒーローの大猛丸ももちろん好きですが、いつも報われない渡辺くん(と、渡邊の剛)のようなタイプが好きです。普段執筆するときは具体的なビジュアルイメージを決めすぎないようにして書いているので、毎回、イラストレーターさんがキャララフを送ってきてくださったときに初めてそのキャラに出会えたような気持ちになります。


(梨屋)作者の好きなタイプが、作品に毎回反映されるのでしょうか? 読者にも好きになってもらえそうな人物は、作者の頭の中でどのように出現するのでしょうか。


(宮下さん)わたしの好みは偏っていて、一般的ではなさそうなので、あまり反映しないようにしています。 男女関係なく、読者に『この子と友だちになりたい、応援したい!』と思ってもらえたらいいなと思っていますが、じゃあどうすればそうなるのかは、わたしにもよくわかりません。


(梨屋)え~、そういわれると、作者の好みがどんなタイプが気になりますよ。いつか登場するのかな……。  みなさん、第3巻は6月ごろ発売予定だそうです。楽しみですね!


キミノベル「まもってあげたい!」のサイト

 https://www.kiminovel.jp/series/mamotte/


近影


宮下恵茉さんProfile


大阪府出身。京都府在住。。

児童文学作家。


twitter(@hassaku_m) https://twitter.com/hassaku_m





執筆以外の最近の活動や関心ごとを一言おねがいします。


(宮下さん)料理動画等でアレンジメニューをあれこれ作ることにハマっていましたが、家族には不評で、結局定番が一番おいしいことに思い至りました。


(梨屋)一番面白い(?)できばえになったのは、どんなお料理でしたか?


(宮下さん) たいして面白いアレンジはしてなくて、唐揚げをヤンニョムチキンやハニーバターチキン、マーマレードチキンとあれこれアレンジしてみましたが、いらんことはしんといてほしいと言われました。


(梨屋)ええっ! どれもおいしそうですよ!? いろいろ作ってもらえて、いいなぁ。

 さて、最後にもう一つ質問です。  宮下さんは同じ時期に平行してたくさんのシリーズを書かれていますが、頭の中で人やお話が混ざったりしないのですか? お仕事を切り替えるときはどのようにしていますか?


(宮下さん) よく質問されますが、不思議と混ざることはないです。原稿のファイルを開くと、割とすんなりその世界に入れてしまいます。



その他の近刊


2022年4月『ひみつの魔女フレンズ 魔法学校でつながるキズナ』 (学研プラス)

    3月『好きって言って!(3)すれちがうふたり』(講談社青い鳥文庫)

2021年12月『たまごの魔法屋トワ4 ふたつの世界、つながる光』 (文響社)


宮下恵茉さん ご協力ありがとうございました。



レター

宮下さんには、「日本YA作家クラブ ニューズレター 創刊号」の「作家・翻訳家のお気に入り調査隊」コーナーにご登場いただきました。


日本YA作家クラブでは年に二回、図書館や学校図書館、読書推進活動をしている団体様向けに、ニューズレターを発行しています。


ニューズレターについての情報は、公式サイトを御覧ください。下の図からリンクしています。



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