PHP研究所から2021年9月に刊行された『ナイトメアのフカシギクラブ』について、作者のたからしげるさんにうかがいます。
日本YA作家クラブ 会員インタビュー 第6弾は、会員さんへのアンケートとメールのやりとりをもとに、世話人の梨屋アリエが報告します。最新のYA作品や、みんなが知っているYA作品、YA層に読んで欲しい作品、その他、会員さんの情報としてYA作品以外の本の情報も、発信していきます。掲載順は、会員さんのお仕事のご都合に合わせて、決めていきます。更新は不定期になります。どうぞよろしくお願いします~。
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たからしげるさんにインタビュー
『ナイトメアのフカシギクラブ』の読者の対象はどんな人たちですか?
(たからさん) 小学校高学年以上ですが、かつて子どもだった大人にも読んでもらえたらと思います。
(梨屋)こちらの本は「5分間ノンストップショートストーリー」シリーズのラインナップとなっていますが、一言でいうとどんな本でしょうか?
(たからさん) 小中学生の日常に起きる恐怖と不可思議をテーマにした創作短編集です。
この本の執筆のきっかけは?
(たからさん) 本を出版して作家を名乗るようになる前から、怖い話や不思議な話が大好きでした。それも、短い時間で一話をさっと読めるショートショートには、夢中になりました。 そんなわけで、本になる、ならないは関係なく、いつでも思いついたときに好き勝手に短いお話を書いては、自己満足に浸っていました。 今回は、これまで書き溜めてきた未発表作品の中から、編集者さんと相談して、両者が気に入ったものばかりを選び、どれも同じくらいの短さにそろえて収録しました。
(梨屋) 元々ショートショートがお好きだったのですね。 たからさんの今回のお話は、ほとんどが小中学校や家庭を舞台にしていることもあって、子どもたちにとって身近な場所で遭遇できる不可思議な読み物になっているなあと思いました。
装丁がとても印象的ですね!
(たからさん) 根本綾子さんの装丁・本文デザイン、西ノ田さんの挿画が秀逸で、ひとりでも多くの読者諸氏の目を奪い、手に取ってもらえればありがたいです。
(梨屋) もくじのページのデザインも、いい雰囲気で、まさにナイトメア&フカシギです。 たからさんが撮影してくださった書影はオビがついているので写真では全体が見えないのですが、これ、言ってもいいのかな……表紙と裏表紙のオビを外したところに、制服の女の子の姿が小さく描いてあるんですね。なんとなく、なにかが隠されているような気がして、オビを外したら……「わ、いた!」と。こういうデザインも素敵だなあ。図書館ではオビを外してしまうから、オビを外した瞬間の発見は、書店に行って買って読む人にだけ味わえる楽しみですね。
出版社による本の情報サイト
執筆以外の最近の活動や関心ごとは?
(たからさん) 自宅近くの駅前学習塾で週2回、講師をしています。 高校時代の同窓生ばかりで組んだエレキバンドでドラムをたたいていますが、コロナ禍でしばらく休眠中です。
たからしげるさんProfile
大阪府生まれ。千葉県在住。作家。
たからしげるブログ https://ameblo.jp/takarashigeruを不定期で発進しています。
(撮影・山田ともえ氏)
その他の近刊
2021年3月刊『北里柴三郎 伝染病とたたかった不屈の細菌学者』 (伝記を読もう 22) あかね書房
たからしげるさん ご協力ありがとうございました。
そうそう、たからさんはPHP研究所刊の『本当にあった? 恐怖のお話 魔』『本当にあった? 恐怖のお話 闇』『本当にあった? 恐怖のお話 怪』という全三巻の、アンソロジー集の編者をされていました。1冊に10人の児童文学作家さんの短編作品が収録されていて、梨屋も『本当にあった? 恐怖のお話 魔』に入れていただきました。 えーと……渾身のだじゃれを考えました。 本当にあった きょーふのおはなし
本当にあった とうふのおとおし…… ↓ ダメか。
さて、日本YA作家クラブでは年に二回、図書館や学校図書館、読書推進活動をしている団体様向けに、ニューズレターを発行しています。ニューズレターについての情報は、公式サイトを御覧ください。下の図からリンクしています。
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